🖼️ 東巴文字:世界唯一の現存する絵文字体系

中国雲南省のナシ族東巴僧侶500人未満が使う東巴文字は、現在も実際に読み書きされる世界唯一の象形文字体系である。

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時代を超えた文字

ほとんどの象形文字は数千年前に消滅した。エジプトのヒエログリフは西暦400年頃に途絶え、マヤ文字はスペイン征服後に使われなくなった。しかし東巴文字はその例外だ。中国雲南省のナシ族(納西族)の東巴(トンパ)と呼ばれる祭司たちが、約1,300の象形符号を今もなお手で描き、暗唱している。

ナシ族は約32万人で、麗江周辺に集中する。東巴とはチベット語の ston pa(師)に由来し、「賢者」「師」を意味する世襲制の儀礼専門家で、文字は日常の読み書きではなく、詠唱される儀礼テキストの記憶補助として使われる。一つの絵文字は口頭で何十行もの詩句に展開できる。文字と演技は不可分なのだ。

まず絵、そして音

東巴文字は圧倒的に絵文字的だ。魚の絵は「魚」を意味し、腕を上げた人物像は「踊り」を意味し、抽象的な概念は絵を組み合わせて表す。だが純粋な絵文字ではない。どの字も音だけを借りて用いることができる——いわゆる仮借(レブス)だ。目を二つ描いた字(myə)は同音の「運命」を書き、飯椀の字は同音の「食事」と「眠り」(xa)を兼ね、ゴーラル(カモシカの一種、se)の字は文法助詞の代わりを務める。さらにナシ族は第二の文字として哥巴(ゲバ)音節文字も伝えてきた。稀で標準化されておらず、残る写本も多くはないが、東巴文字の傍らに読みを注記したり、真言・契約・書簡を記したりするのに用いられる。これは現代のどの文字体系よりも、楔形文字の初期段階(紀元前3200〜2900年頃)に近い——にもかかわらず今も生きている。

UNESCOと時間との競争

2003年、ユネスコは東巴の写本群を「世界の記憶」登録簿に記載し、中国・米国・ドイツなどの図書館に保管される約2万点の儀礼テキストを認定した。現役の東巴祭司は500人未満と推定され、大半が高齢だ。雲南省当局は養成プログラムに資金を提供し、麗江には東巴文化研究所が設置されている。しかし文字が生きた伝統として存続できるか、それとも博物館の展示品になるかは、依然として未解決の問題だ。

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